- レーシックに関する不安を解消する新宿近視クリニック♪
- 【ICL】レーシックに代わる次世代の近視治療
- 近眼サーファー方々へ 〜 レーシックの必要性
- レーシックの不安を無くすレーシックの基礎知識
- 「レーシック」の歴史
- 「レーシックで目がよくなった」:体験談
- レーシックが普及したワケ:安全性
- レーシックとコンタクト、費用の比較
- 地方の人が、首都圏で手術を受けた時に起こる問題点:アフターケア
- レーシックのリスク:合併症
- レーシック、良い病院の選び方:病院の対応
- レーシックの価格:注意点
- レーシックと保険:申請の手順
- レーシックにかかる費用:再手術、支払い方法
- レーシックの感染症事件:感染しないための病院の選び方
- レーシック後の目のケア
- レーシックの不安
- 中高年でも可能なレーシックはあるか?
- 乱視でもレーシックはできる?
- レーシックと後遺症
- レーシックと白内障
- レーシックの失敗:実際に起こった例
- 【ICL】レーシックに代わる次世代の近視治療
- ICLはどうして今まで普及しなかったの?
- ICLに適する人、適さない人
- 長期的観点だとコンタクトレンズより安い?
レーシックに関する不安を解消する新宿近視クリニック♪
【ICL】レーシックに代わる次世代の近視治療
近眼サーファー方々へ 〜 レーシックの必要性
視力が悪いサーファーの方は、ゴーグルをかけたり、使い捨てのコンタクトレンズを付けてサーフィンを楽しむ方が多いと思います。
しかし、この2方法にはデメリットもあります。
考えられるデメリットは?
- 使い捨てのコンタクトを使用:毎日のように使うと高コスト。 外れることもある。
- 競泳用の度付スイミングゴーグルを使用:視界が悪い。長時間使用すると目の周りが痛くなる。ドルフィンスルー時に落ちる可能性あり。
しかも、コンタクトに関しては、使いきりコンタクトと言えども、サーフィンの後にコンタクトをつけっぱなしにしてることが原因で、目が炎症を起こすこともあり得ます。
医者に行けば目薬を処方してくれ、大変なことにはならない場合が多いようですが、それでも、病院に行く手間や治療費がかかります。
とは言え、短期的にみると、レーシックより使い捨てのコンタクトレンズが費用は安いですね。
レーシックは一生ものですから長期的に考えると使い捨てコンタクトよりも安いでしょう。
しかも、コンタクトレンズの長時間使用による極端な酸素不足が角膜におき、角膜内皮細胞が減少し視力障害を起こす可能性もあります。(起きる確率は少ないですが・・・。)
レーシックもコンタクト、ゴーグルもサーフハットを被ることによって、太陽光から目を守る事が出来ます。
それだけではなく、「波が見やすくなる」、「日焼けを防ぐ」、「薄毛対策」、「怪我を防ぐ」という効果もあります。
話は少しそれましたが、コンタクトレンズやゴーグルの使用は、波が大きいとゲッティングアウトの時ずれる可能性はあると思います。
レーシック施術後はそのようなことはありません。
さて、レーシックについて解説していきます。
レーシックの不安を無くすレーシックの基礎知識
レーシック後は、こんな波もスイスイ♪
「レーシック」の歴史
「レーシックの手術を受けて、波が良く見えるようになった。」
「レーシックの手術を受けて数十年も使っていたメガネがいらなくなり、世界が変わった」
「視力が下がる一方で憂鬱だったが、レーシックで視力が回復し、気持ちが明るくなった」
など、レーシックは現在大変人気を集めています。
レーシックとは、目の表面の角膜にレーザーを照射し、角膜の屈折率を調整することによって視力を矯正するものです。
では、レーシックとはどのような歴史をたどって現在に至ったのでしょうか。
もともと、レーシックが開発される前から「屈折矯正治療」の研究が重ねられていました。
屈折矯正治療の先駆けは、1939年に日本において順天堂大学の佐藤勉教授が角膜を切開する近視矯正手術を行ったことです。
しかし、この方法では角膜の内皮細胞を損傷することが判明し、手術は行われなくなりました。
その後、1972年にロシアのフィヨドロフ医師が角膜の表面のみを切開する施術に成功しましたが、精度に問題があり普及には至りませんでした。
そして1980年にアメリカにおいて開発された「エキシマレーザー」が、屈折矯正治療の手術で使用されるようになりました。
そしてこのような経緯の中、1990年にギリシャにおいて、世界で始めてレーシックの手術が行われました。
レーシックは、ギリシャの眼科医であるバリカリス博士によって考案されたものです。
その後1995年に、アメリカにおいてエキシマレーザーが米国食品医薬品局・FDAによって認可されて以来、本格的な屈折矯正手術が始まり、普及が促進されました。
日本においては、2000年に厚生省がエキシマレーザーによる治療を認可をしたことにより、日本でもレーシックの手術が受けられるようになりました。
レーシックとは、このように屈折矯正治療の長い研究と試行錯誤の中で考案、改良され今に至ったものです。
「レーシックで目がよくなった」:体験談
現在、「目が良くなる」と大変注目を集めているレーシックですが、実際にその施術を受けた人の体験談にはどのようなものがあるのでしょうか。
実際の体験談を見ていきましょう。
体験談では、
「手術前は右目が0.03、左目が0.04という強度の近眼だったが、レーシックをして両目とも2.0になった」
「コンタクトやメガネをしないと生活ができないほど目が悪かったが、手術を受けて矯正がいらなくなった」
「小学校以来、視力検査で一番上の文字を裸眼で読めることはなかったのに、レーシックを受けてからは一番下の文字までわかるようになった」
「手術後も常に視力が1.0以上はある状態で安定している」
「レーシックで目が良くなると聞いていたが目の手術だというので怖くて長い間迷っていたが、思い切って手術を受けてすっかり近視が治った。これならもっと早く受けておけばよかった」
「手術を受けた直後は目がかすんでいたので失敗したのかと不安に思ったが、翌日目が覚めると遠くが良く見えるようになっていたので感動した。」
「両目が0.1以下の強度の近視だったので、医師からは手術で1.0になれば良い方でしょうと事前に言われていたが、手術後に検査をしてみると両目とも2.0になっていたので驚いた」
「手術は怖かったが友達が手術を受けてコンタクトが入らなくなり毎日が快適だと言っていたので受けてみたら、左が1.2、右が1.5まで視力が上がり、メガネのいらない生活になった」
「強度の近視と乱視が入っており、コンタクトはハードしか作れないと言われていたが、手術を受けてコンタクトが不要になった」
というコメントがありました。
「目が良くなる」と人気のレーシックですが、様々な体験談からわかるとおりその効果は本当のようです。
体験談
レーシックが普及したワケ:安全性
レーシックが普及した理由として、技術の進歩によってより「安全性が向上した」という点が挙げられます。
レーシックは、視力を矯正させるための「目の手術」です。
目の手術というと「怖い」、「失敗したら失明するかもしれない」という不安を持つ人も多いでしょう。
安全性についての不安が解消されなければ、どんなに効果が高くても普及することはありません。
実際に、安全上の様々な問題点が発生した場合もあります。
例えば、「感染症」です。
通常の手術の場合、角膜の一部を薄くめくるために「マイクロケラトーム」という金属製のカンナのような器具を使用するのですが、この器具の滅菌処理が十分になされていない場合、手術を受けた後に感染症になるという可能性があります。
もちろんマイクロケラトームを使用した場合はいつも感染症が発生するということではなく、感染症のリスクが高くなるということになります。
これについては、現在は器具を使うのではなくレーザーを使用して角膜に直接接触しない「イントラレーシック」という施術方法があるので、こうした感染症のリスクは少なくなり、より安全に手術を行うことができるようになっています。
また、「アイトラッキング・システム」というシステムもあります。
これは、眼球の動きを追尾して補正し、レーザーの照射ずれを防ぐ効果を持つ機能です。
これによって、屈折率を調整する際に、正確にレーザーを照射することができます。
最近では、ほとんどのメーカーにこのアイトラッキング・システムが搭載されており、より治療の安全性が高くなりました。
このように、レーシックは最新の技術によって安全性がより高まっており、それが普及を後押ししている大きな要因となっているのです。
レーシックとコンタクト、費用の比較
レーシックとコンタクトの費用比較をすると、どちらの方がより費用を抑えられるのでしょうか。
レーシックの手術を考えている人には、非常に気になる点でしょう。
ここでは、臨時にかかる出費についての費用比較を見ていきましょう。
まずはコンタクトの場合ですが、これは目に直接装着して使用するため、トラブルを起こしやすいという特徴があります。
当然トラブルが発生すると治療のための費用が必要となります。
起こりやすい症状としては、角膜潰瘍、角膜内皮障害、巨大乳頭結膜炎、点状表層角膜症が挙げられます。
これらは、不適切な使用方法やレンズの汚れ、装着する時や外す時の角膜の損傷などによって引き起こされ、失明の原因になる可能性もあります。
いずれにしても、進行の度合いにもよりますが、高い治療費を払うことになります。
そして、こうしたトラブルは稀に起こることではなく、統計によると、使用者のうち10人に1人の割合でこうしたトラブルを起こしていると言われています。
・参考リンク:コンタクトレンズ - 日本眼科医会
またコンタクトを使用している場合は、その装着時間に制限があるため、それ以外の時はメガネを使用しているという人が多いのも特徴です。
そのため、メガネを作る費用やレンズの交換費用、壊れた時の修理費用などもかかることになります。
その他、1日使い捨てタイプではないレンズの場合、うっかり洗浄の際に排水に流してしまった、装着時や外す時、または衝撃などによってレンズをなくしてしまうこともあり、数千円〜数万円のレンズを再度作らなければならないということも発生します。
それに対して、レーシックの場合ですが、手術後に合併症や後遺症、または視力回復が見られないことによる再手術が必要になる場合もあります。
しかし合併症や後遺症についての可能性は低く、万が一再手術が必要になっても費用がかからない病院またはクリニックも多くあります。
以上のように、臨時に発生する費用比較をしても、レーシックの方がコンタクトよりも安く抑えられるということになります。
地方の人が、首都圏で手術を受けた時に起こる問題点:アフターケア
品川近視クリニックは、スーパーイントラレーシックの施術を行っていることでも有名で、地方の人が手術を受ける際には交通費を補助したり提携ホテルの宿泊サービスを用意したりと利用しやすい環境が整っていることでも知られています。
では、遠方の人が品川近視クリニックでスーパーイントラレーシックの手術を受けた場合に、術後に何か問題が発生した時に起こる問題点としてはどのようなことが挙げられるでしょうか。
ここでは、アフターケアの面で考えていきましょう。
手術を受けた後に何か問題が発生したら、通院が必要になります。
しかし、地方の人が手術を受けた場合は、そう簡単に手術をしたクリニックを訪れることができないという問題点があります。
交通費がかかることももちろんですが、往復に時間もかかり、早く処置をしなければならないのに通院するまでに時間がかかって症状が悪化してしまうということも考えられます。
また、遠方の人が品川近視クリニックでスーパーイントラレーシックの施術を受けた場合は、その後の検診やアフターケアを受けられる近くの病院を紹介してくれるのですが、必ずしもその紹介された病院が、施術を受けたクリニックと同じレベルでレーシックのアフターケアをしてくれるとは限らないという問題点があります。
実際の体験談で、
「紹介された近くの病院に行ったが、あまりレーシックの知識がないようで、不安になった」
「あまり親身になって相談にのってくれず、多少高くても近場でレーシックの手術を受けられるところを利用し、安心したアフターケアを受けられた方がよかった」
というコメントがありました。
このように、地方の人がレーシックを遠方で受ける場合は、術後に何かがあった時にどのような問題点が発生するかを十分考えて施術を受けた方がよいでしょう。
レーシックのリスク:合併症
レーシックのリスクとして、合併症が発生するということが考えられます。
レーシックの合併症としては、角膜拡張症、スターバースト現象、ハロー・グレア現象、角膜混濁、サハラ砂漠症候群、ドライアイ、感染症などがあります。
「角膜拡張症」は、角膜中心部を削りすぎてしまったことによって、薄くなった角膜が、眼圧に耐え切れずに飛び出してくる症状です。
近視矯正の手術において起こりやすい症状です。
「スターバースト現象」は夜間に光を見るとそれが星のように広がってまぶしく感じる現象です。
また、「ハロー・グレア現象」は、手術後に光を見た時にぼんやりと光の輪が見える、まぶしく感じるという症状のことです。
「角膜混濁」は、もともと透明な組織である角膜が混濁する症状のことです。
この症状が発生すると視界が濁って見えにくくなるという状態になり、危険です。
また、「サハラ砂漠症候群」はフラップの下に砂模様に似た混濁が見られる症状です。
術後の点眼薬に対する反応、角膜炎、洗浄液の残留などが原因であると言われています。
「ドライアイ」もレーシックの合併症として起こりやすい症状です。
手術後は目が乾燥しやすく、一時的にこのような症状が出る場合があります。
「感染症」については、過去に某クリニックで機器の滅菌・消毒が不十分であったために感染性角膜炎・結膜炎が患者の中で集団発生したという事例もありました。
このように、レーシックには合併症を引き起こすというリスクがあります。
手術前にこうしたリスクを十分知っておくことも大切です。
レーシック、良い病院の選び方:病院の対応
レーシックの病院の選び方には、いくつかのポイントがあります。
ここでは「病院の対応」を中心に良い病院の選び方をお話します。
レーシックは目の手術です。
手術の失敗で失明した症例は報告されていないと言っても、誰もが様々な不安を持って手術に臨むことになるでしょう。
病院の医師やスタッフの説明や対応がそうした不安を解消してくれるものであるかも非常に重要なことです。
レーシックの病院は、対応が丁寧であること、説明がわかりやすいものであることはもちろんのこと、合併症・後遺症・感染症のリスク、手術の手順、術後に何かあった場合のことなど、不安に思って質問をした時は必ずきちんと答えてくれる病院であることが大切です。
あいまいなまま、または不安を抱いたまま手術を受けて万が一のトラブルが発生してしまった場合、取り返しのつかないことになり、後悔してしまうこともあります。
実際に、手術前・手術後の説明不足によって後遺症が残り、訴訟になったケースもあります。
また、手術後のアフターフォローもしっかりしている病院を選ぶことも大切です。
手術後に何かトラブルが発生した時、または術後の検診などもしっかり対応してくれる病院を選ぶことが大切です。
大抵、アフターフォローのしっかりしている病院は責任感を持って手術を行うため、事前の説明や質問への対応もきちんとしている病院が多いものです。
病院の対応についても、クチコミや体験談などを参考にすることができます。
対応が十分だと思うか不十分と感じるかは個人差もありますが、やはり悪い評判が多く書き込まれている病院は注意が必要です。
以上のように、レーシックの病院の選び方にはいくつかのポイントがあります。
手術前も手術の後も安心していられるように、慎重に病院選びをしましょう。
レーシックの価格:注意点
レーシックを受けようとした時、「価格」がいくらになるかは非常に気になる点でしょう。
各病院やクリニックのホームページを見ると、同じ種類の手術でも価格がバラバラであることに驚くかと思います。
それは、レーシックが健康保険の適用されない自由診療であるためで、それによって手術の値段はそれぞれの病院・クリニックで自由に設定することができるのです。
手術の価格がどのくらいになるかも病院を選ぶ時の重要な決め手となりますが、注意が必要なのは、値段が高いほど安全で高度な手術であるとは限らない、値段が低いからアフターケアなどが整っていないというわけではないということです。
前述のとおり、レーシックは各病院が自由に値段を設定できるため、最新の機器・高い技術力を持つ病院でも、値段を低く抑えて顧客数を増やそうとする病院もあれば、利益を優先して高い値段設定にする病院もあります。
- 「安くて手頃だからこの病院にしよう」
- 「この病院は料金が高いから技術が高いのだろう」
と考えてしまいがちですが、以上のような理由から、価格だけを見て病院を決めてしまうのは避けた方が良いと言えます。
価格はあくまでも予算の目安と考えて、病院を選ぶ時には、その病院の症例数、評判、アフターフォローは整っているか、事故を起こしたことはないかなどを総合的に見て決めるようにした方が良いでしょう。
値段が安くて良い施術を受けられれば全く問題ないのですが、値段が安いからと飛びついたばかりに感染症や後遺症が発生してその治療のためにさらにお金をかけることになってしまった、または高い値段を出したのに効果がなかった、ということも考えられるので、注意が必要です。
レーシックと保険:申請の手順
レーシックは、生命保険や医療保険の場合は適用の対象となることがあります。
実は、以前はレーシックやICLなどのレーザー角膜屈折矯正手術は、多くの民間医療保険で、給付の対象になっていました。
しかし、手術を受ける人が増加すると、民間医療保険給付金を受け取りたいために保険に加入し、受け取るとすぐに保険を解約するケースが増えてきました。
現在の保険では、このような手術を給付の対象にしない保険が主流になってきました。
ですが、保険に加入した時期によっては、対象になっている場合があります。
ぜひ、保険会社に一度お問い合わせすることをお勧めします。
では、給付金を受け取るための申請の手順はどのようなものなのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
まず、レーシックの手術は給付金が支給される対象となるかどうか、そして給付される場合その金額がいくらになるかは加入している種類によりますので、契約書を読むか、契約をしている会社に問い合わせて事前に確認をしておくとよいでしょう。
給付を受けることができる場合、給付の申請をするには医師の診断書が必要となります。
診断書は保険会社によって異なりますので、問い合わせをして書類を取り寄せておき、手術を受けたクリニックに提出しましょう。
指定の診断書がない場合には、各クリニックで作成してくれます。
また、診断書の作成には作成料が1通ごとにかかります。
診断書の料金は各病院やクリニックによっても異なりますが、1通5,000円〜9,000円かかる場合もあります。
また、レーシックの正式名称は「レーザー角膜屈折矯正手術」なので、加入している会社に問い合わせをする時は、この正式名称で確認するようにしましょう。
給付金の申請書とこの診断書を合わせて保険会社に提出し、審査で問題がないと判断されたら、給付金を受け取ることができます。
ちなみに、給付の金額は契約したプランによっても違いますが、5万円〜10万円前後が一般的な金額のようです。
レーシックの手術費用は高額になる場合もあるので、加入している保険で給付金がおりるかどうかを確認しておくと費用を少しでも抑えることができます。
レーシックにかかる費用:再手術、支払い方法
レーシックの手術後、再手術が必要になることもあります。
この場合に費用はかかるのでしょうか。
再手術が必要になる例としては、手術をしたが視力が上がらなかった、近視が戻ってしまった、視力が上がりすぎて過矯正になってしまったなどがあります。
もちろんこうしたことは手術をしてみなければわからない不測の事態で、かつ誰にでも起こる可能性のあることなので、このような症状のために再手術が必要になった場合、費用がかかるのかどうかを確認しておくことが大切です。
再手術の費用については、各病院で対応が異なります。
手術後3ヶ月間は再手術が無料、というところもあれば、手術後1年間は無料、さらに一生涯無料という病院もあります。
ほとんどの病院では「保障制度」を設けていて、その間は再手術の料金は無料としています。
レーシックを受ける病院を選ぶ時は、あまり保障期間が短くないところを選んだ方が万が一の時のために安心です。
ただし、保障期間内の再手術の料金は無料とは言っても処方薬、投薬、消耗品の代金は別というところもありますので、注意が必要です。
このように、レーシックの費用は術後の臨時の出費も考えてトータルでどのくらいかかるのかを考えておくとよいでしょう。
また、レーシックの費用の支払い方法ですが、1回につき10万〜20万といったまとまった金額になることが多いので、現金で準備できない、一度に支払えないと言う人もいるでしょう。
現在は、クレジットカードでの支払いやローンで返済することのできる病院も増えています。
中には、分割金利と手数料を全額負担してくれる病院もあります。
レーシックの感染症事件:感染しないための病院の選び方
レーシックの感染症事件としては、2009年に報道された銀座眼科の集団感染が有名です。
銀座眼科の事件の原因は医療機器の滅菌処理不足、衛生管理の不十分など病院自体の体制に問題があったとされており、決してレーシックが感染症を引き起こしやすい手術というわけではありません。
しかし、病院を選ぶ時はこうしたレーシックの感染症事件を起こす危険性のない安心できる病院を選ぶことが大切です。
では、こうした感染症にかからないためには、どのような病院の選び方をすればよいのでしょうか。
まず、「徹底した衛生管理をしている」ことです。
施術は除菌処理をしたクリーンルームで行っている、使用する医療機器は必ず滅菌している、手袋は使い捨てにしている、など衛生管理が徹底して行われている病院を選ぶことが大切です。
また、「症例数が多いところを選ぶ」のもポイントです。
症例数とは手術件数のことですが、これが多いということは、医師の経験が豊富で様々な問題に適切・迅速に処理を行える、多くの人に支持されて安心できるということになり、安心して手術を受けられる病院の目安となります。
そして「手術前の説明やアフターケアがしっかりしていること」も大切です。
患者の不安や質問にしっかり対応する、トラブルが発生した時は検査費や再手術の費用は無料、といった病院は責任を持って施術を行うため、感染症などが起こらないように細心の注意をしているはずです。
病院の対応がしっかりしているところも、レーシックの感染症にかからないための基準となります。
また、「過去にレーシックの感染症事件を起こしていないかどうか」も確認しておきましょう。
その他、「費用が安いというだけの理由で病院を選ばない」ということもあります。
事件を起こした銀座眼科の手術代は破格の安さでした。
もちろん、レーシックは自由診療なので価格を各病院で自由に設定でき、安いから質が悪いというわけでは決してありませんが、やはり値段が安い場合には、上で述べた点をきちんとクリアしているかどうかも調べ、総合的に病院を選ぶほうが安心と言えます。
レーシック後の目のケア
レーシックの手術を受けて視力が回復したら、その状態を維持するように目のケアをすることが大切です。
レーシックで視力を回復しても、その後の目の使い方やケアが良くなければ、また視力が下がってしまうこともありますので、注意が必要です。
では、具体的にはどのような目のケアをすれば良いのでしょうか。
まず、目の使いすぎに注意することです。
パソコンやゲーム、読書などで長時間目を使う場合には、時々遠くを見る、温めたり冷やしたりする、などをして目を休めてあげると良いでしょう。
また、目に良い栄養素を摂ることも効果的です。
目にいい食べ物はいろいろありますが、代表的なのは、ブルーベリー、ウナギ、レバー、ニンジン、イワシ、サバなどがあります。
ブルーベリーは視力の回復に効果があると言われるアントシアニンを豊富に含んでいます。
現在はサプリメントなどで気軽に摂取することができるようになっています。
また、目を上下や左右に動かすなどの目の運動も目の疲れをためない方法として効果的です。
その他、ドライアイを防ぐためには目薬をこまめにさす、目のツボを押すなどするとよいでしょう。
その他、レーシックの手術を受けた病院で指定された定期検査は必ず受けるようにしましょう。
病院によって間隔は異なりますが、手術を受けてから1週間後、3ヵ月後など病院から指示がありますので、異常を感じなくてもきちんと検診を受けるようにすると安心です。
また、定期の検診ではなくても目の異常を少しでも感じたら病院に相談しましょう。
早期の発見が、症状を早く治すために効果的です。
このように、レーシックで視力が回復したからと目に負担のかかる使い方をせず、きちんと目のケアをしてその効果を維持するように心がけましょう。
レーシックの不安
レーシックの手術を受けるにあたって不安に感じることが多い点についてご説明します。
まず、「年齢の制限はないのか」と不安に思う人もいるでしょう。
手術には法律で定められた年齢制限はないのですが、下限については「18歳以上または20歳以上」と病院で指定していることが多いようです。
なぜなら、それ以下の年齢の場合はまだ体が成長期であるため、手術以外のトレーニングで視力が回復する可能性もあり、また手術をしても視力が低下してしまう可能性が高いからです。
また、年齢の上限については「60歳未満」とされることが一般的です。
60歳以上で老眼の症状が出ている場合は、手術による治療は効果がないからです。
その他、「スポーツ選手または激しいスポーツをするが手術は受けられるか」という点も挙げられます。
サーフィン、ゴルフ、サッカー、テニスなどの目に圧力がかかる危険が少ないスポーツは、通常の手術を受けることができます。
しかし、ボクシング、格闘技などの目に強い衝撃がかかるスポーツは、フラップがずれる可能性があるため、通常の手術ではなく「エピレーシック」などの治療法で手術を受けることを薦められます。
また、「将来、白内障になった場合にどうなるのか」ということもよくある質問です。
白内障の症状が進行すると、薬剤では眼球の濁りを止めることができなくなるため、水晶体を眼内レンズという人工の水晶体と取り替えるという手術を行います。
結論としては、レーシックの手術をした後に白内障や緑内障などの病気になっても、その治療は可能です。
レーシックを受けると白内障の手術が受けられなくなるというのは誤解です。
このように、レーシックについては様々な不安を感じる人が多いようですが、誤った説が流れている場合もありますので注意しましょう。
中高年でも可能なレーシックはあるか?
レーシックは、40代〜50代の中高年でも手術を受けることができ、近視治療などの効果を実感することができますが、一般的には老眼を治療する効果はありません。
しかし、最近「モノビジョンレーシック」という老眼治療に効果のあるレーシックが出てきました。
ただし、この治療法を行っているクリニックは現状では非常に少ないです。
これは、片目は遠くが見えるように調整し、もう片方の目は近くが見えるように調整することによって、遠近両方を見えるようにする治療法です。
利き目は遠くが見えるように屈折の矯正を行い、利き目ではない目を近くが見えるように矯正するものです。
これによって老眼鏡が不要になるというメリットもありますが、デメリットもあります。
それは、左右の視力が違うので目が疲れやすい、暗いところは見えにくいので夜間に車を運転する場合は危険である、精密な作業などは目に負担をかける、ものの立体感がとらえにくいなどが挙げられます。
また「アキュフォーカスレーシック」という治療法もあります。
これは、角膜の中にコンタクトレンズよりも小さい「アキュフォーカスリング」というドーナツ型の薄いリングを装着し、リングの小さな穴から光が入るようにすることによってピントを合わせ、老眼を治療するものです。
このリングは利き目ではない目に挿入するのが一般的で、異物感もありません。
これはアメリカで話題になっている最新の治療法ですが、これも扱っている病院が非常に少ないようです。
乱視でもレーシックはできる?
最近は、医療技術の進歩によってレーシックで乱視の治療もできるようになりました。
では、具体的にはどのような治療方法を行うのでしょうか。
乱視の手術として代表的なのが「ウェーブフロントレーシック」です。
治療の具体的な流れを見ていきましょう。
手術は、その解析結果のデータを元に屈折の調整を行います。
個人の角膜の状況に合ったレーザーのこれはまず、レーザーを目に照射する前に「ウェーブフロントアナライザー」という高性能の計測器で屈折のズレを解析します。
照射ができるので、より正確に矯正治療を行うことができます。
ウェーブフロントアナライザーで解析を行った後は、点眼薬で麻酔をし、イントラレーザーによってフラップを作成し、解析データに基づいて屈折率の調整をした後、フラップを元に戻して手術は終了です。
ウェーブフロントレーシックのメリットは、不正乱視も治療できるというだけでなく、手術の合併症として発症することがある「ハロー・グレア現象」という、光を見た時にぼんやりと光の輪が見える、まぶしく感じるという症状があるのですが、この手術の場合はこうした現象が起こりにくくなります。
その他の合併症や後遺症も発生することが少ないと言われています。
これは、個人の目の状態に合わせて手術を行うことができるからです。
乱視の治療方法としては、他にイントラレーシック、エピレーシック、LASEK(ラセック)などがあります。
治療の前には、各病院・クリニックで乱視の手術を受けられるかどうかの適応検査がありますので、まずはそこでチェックをしてもらいましょう。
レーシックと後遺症
レーシックの後遺症としては、どのようなものがあるでしょうか。具体的に見ていきましょう。
「角膜混濁」もレーシックの後遺症として挙げられます。
これは、もともと透明な組織である角膜が混濁してしまう症状のことです。
この症状が発生すると視界が濁って見えにくくなるという状態になります。
エピレーシック、PRK、LASEKなどの手術を受けた場合に発生することがあります。
これらの手術によって薄く作られたフラップに紫外線が反応し、角膜が白くにごってしまうのです。
角膜上皮層が再生するために発生するもので、半年ほどでこの症状はおさまります。
それでもこの症状が残る場合は、点眼薬を処方したり、除去手術によって角膜の混濁を取り除いたりすることもできます。
その他、「フラップ不良」も手術の後遺症です。
これは、マイクロケラトームを使用する手術で発生する場合が多く性能の悪いマイクロケラトームや未熟な医師による手術によって起こる確率が高くなります。
フラップをずらして作ってしまったことによって乱視が発生したり、フラップ作成に時間がかかりすぎることによって角膜が乾燥したり、フラップの中央部分が抜けてしまったりといった症状が起こります。
フラップ不良が起こった場合は、再手術をしなければなりません。
その他、「視力の日内変動」も後遺症として挙げられます。
これは、手術後でフラップがまだ落ち着いていないために、視力が一日のうちに変動してしまうことです。
レーシックの手術後は目が疲れやすいので、しばらくは目を酷使しないことによってこの症状を防ぐことができます。
レーシックと白内障
レーシックの手術を受けていても、将来白内障になった時に手術を受けることは基本的に可能です。
では、現在白内障である人がレーシックの手術を受けることは可能なのでしょうか。
結論としては、現在その症状がある人は、手術を受けることができません。
日本眼科学会のガイドラインにも手術ができないと定められています。
それは、レーシックの手術よりも優先して治療されるべき病気であるからです。
そもそも白内障は、目の中にある水晶体が白く濁ってしまうことによって発生する症状なので、角膜を削って屈折率を矯正するレーシックの手術が成功しても、その濁りが残ることには変わりありません。
この他にも緑内障、網膜はく離、角膜炎、結膜炎など目の疾患がある場合には手術を受けることができません。
手術前には必ず適応検査という検査を受けて手術ができるかどうかの確認をしますが、そうした症状がある場合は「不適合」となります。
ただし、この症状の治療が完了した後であれば、レーシックを受けることはできます。
ちなみに、現在「マルチフォーカルIOL」という白内障を治せる治療法が注目を集めています。
手術方法としては、点眼薬で局所麻酔をした後、角膜辺縁部を切開し、水晶体の濁りを超音波で砕いて除去し、遠近両用の眼内レンズを挿入するものです。
手術によって、メガネのいらない生活ができると人気を集めています。
ただし、この治療法を扱っていない病院もありますので、治療を受けたい場合は事前に確認をしましょう。
レーシックの失敗:実際に起こった例
レーシックの手術を受けて失敗した、という人はいるのでしょうか。
実際にあった事例を見ていきましょう。
体験談では、
「手術を受けたが左目が0.3、右目が0.5と目標の視力に到達しなかった。再手術ができるかと聞いたら、角膜の厚さに限度があるので手術はできないと言われた。」
「元々ドライアイだったが、手術後にいっそうひどくなった。病院に聞いたら一時的になるがその後おさまるはずといわれたがいまだに治らない」
「手術後でも0.7までしか上がらず、今ではなかった乱視の症状が出るようになってしまってがっかりした。」
というコメントがありました。
また、レーシックの失敗によって訴訟に発展したケースもあります。
医者の明らかな執刀ミスで患者に重大な後遺症を残してしまったケース、手術中に点眼による消毒を行わなかったために角膜に異物が混入して角膜混濁が起こり、それを治療する手術で角膜にさらに負担を与えて不正乱視を発生してしまったケースなどがありました。
また、2009年に発生した銀座眼科の集団感染症事件も有名です。
これは、使用する医療器具の滅菌処理不足が原因で起こったものです。
こうしたレーシックの失敗を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか。
一番重要なのは、安心できる病院を選ぶということになるでしょう。
レーシックは極めて高度で安全な手術ですが、その手術を行う医師の技量や経験が不足していたり病院の衛生管理の徹底がなされていなかったりすると、このような失敗を引き起こす可能性が高くなってしまいます。
万が一問題が発生した場合でも、信頼できる病院であれば早期に対応をしてくれ、症状が悪化するのを防ぐことができるでしょう。
【ICL】レーシックに代わる次世代の近視治療
【ICL】レーシックに代わる次世代の近視治療
新宿近視クリニックなどで施術されている屈折矯正手術のICL(アイシーエル)とは、Implantable Contact Lens(眼内コンタクトレンズ)の略で、ソフトコンタクトレンズに似た素材の小さなレンズを目の中の虹彩の後ろにインプラント(移植)することで屈折力を変え、近視・乱視を矯正します。
- 眼の内側にレンズが入るため、裸眼と同じ快適さで視力が回復します。
- そして、コンタクトレンズのように異物感が全く無く、日常生活の中で外れてしまうこともありません。
一方、レーシックは、現在においても、屈折矯正手術の標準的なやり方です。
ただ、日本では心無い医療クリニックによるずさんな手術による集団感染事件、さらに2013年12月の消費者庁の勧告などによって、「レーシックは危険な手術」という誤ったイメージがついてしまいました。
レーシックは屈折矯正に効果があり安全ではあるのですが、次のデメリットがあります。
- レーシック手術では通常、角膜を28mm切るので、手術後に元の状態に戻すことは不可能です。対し、ICLはわずか3mmしか切らないため可能です。
- 角膜を削ってしまうので、角膜が非生理的な状態になり、削る量が多くなると見え方の質が低下する可能性があります。
- レーシックには、術後数年経過すると視力が以前の状態に戻ってしまう状態の近視の戻りというデメリットがあります。レーシック治療を受ける前のもともとの視力が悪い人や角膜を削る量の多さによって近視の戻りが発生する可能性が高くなります。
- 角膜を削ることによって、薄くなった部分に眼圧が集中し、keratectasia(医原性の角膜不正乱視)になる可能性があります。(術前検査機器の進歩によって、かなりの確率で回避できるようになりましたが、どうしても予測できない場合があります。)
一方、ICLは、角膜を削らないので、上で述べたレーシックのデメリットは全て解決しています。
ICL | レーシック | |
---|---|---|
近視の戻り | 〇 近視戻りが少ない | △ 近視戻りの可能性あり |
見え方の質 | 〇 ハイビジョンのようにクリアな視界 | △ 光が眩しく、にじんでみえる可能性あり |
術後のリスク | 〇 角膜を削らないためリスクなし | △ ドライアイなどの可能性あり |
施術前の状態に戻せるか | 〇 元に戻せる | × 元に戻せない |
お手入れ | 〇 不要 | 〇 不要 |
ICLのメリット
ICLのメリットの1つが、「適応範囲が広い」ことです。
これは、レーシックでは適応外となる強度近視の方や角膜が薄い方にも適応が可能なことを意味します。
日本眼科学会のガイドラインでは、強度近視(-10D以上)のレーシック治療は禁止されていますが、ICL(眼内永久コンタクトレンズ)は強度近視の方も対応可能です。←出展元:http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/lasik_7.jsp
ICLは、視力矯正の精度が高くハードコンタクトレンズと比べても見え方に遜色がなく手術後の満足度が高いです。
いったん移植(インプラント)したレンズは取り出して元の状態に戻すことも可能です。
「一旦やってみて、合わないなら元の状態に戻せる」ということは大きな安心感につながると思います。
また、将来、白内障など、万が一何らかの目の問題が起きても元の状態に戻すことができるため非常にリスクが少ない手術といえます。
これはレーシックのように角膜を削る視力矯正手術とは大きな違いといえるでしょう。
レーシック手術では通常、角膜を28mm切るのに対し、ICLはわずか3mmしか切らないため、角膜の知覚神経を傷つけることがありませんなので、術後の違和感、 光のちらつき、 ドライアイを感じることもレーシックに比べ非常に少なく、負担も少ない治療法となっています。
ICL(眼内永久コンタクトレンズ)のレンズは、「コラマー(Collamer)」と呼ばれる非常に生体適合性の良い素材から作られています。
「コラマー」は、EMA(水酸化エチルメタクリレート:hydroxyethylmethacrylate)とコラーゲンの共重合体素材です。
コラマーは含有するコラーゲンにより、マイナス荷電をおびておりタンパク質などの粒子が沈着せず、目の中にいれても異物として認識されにくい、大変優れた素材です。
コラマーの素材表面には光の反射を防ぐノングレア特性があり、光の反射を生じにくく、紫外線を90%以上カットする特性も備えています
「コラマー」は、特別なメンテナンスをする必要もなく、目の中で長期間にわたって透明な状態を維持し、長くレンズとしての機能を果たします。
つまり、レンズは交換する必要がないため長期にわたって安定した視力を維持できるのです。
ICLはどうして今まで普及しなかったの?
ICLは、こんなに沢山の良い特徴を持っているのに、前述したように「レーシックは、現在においても、屈折矯正手術の標準的なやり方」です。
どうして今まで普及しなかったのでしょうか?
以前のICLは、眼球内をレンズで遮断するので、房水循環(目の中の水の流れ)が悪くなることから、眼圧が高くなって緑内障患者を発生させる可能性があったのです。
また、そのことにより、約1〜2%白内障が進行するというリスクがありました。
術前にレーザーによって「周辺部虹彩切開術」を施行することにより、それを回避できましたが、「レーザー周辺部虹彩切開術」自体に、極めてまれなのですが、水疱性角膜症という失明に繋がりかねない合併症があります。
レーザーで虹彩に開けた小さな穴からも光が入ってくるために、不快な見え方に感じる人もいます。
それに加え、「レーザー周辺部虹彩切開術」の手間やコストもかなりかかります。
上記の欠点を克服した「Hole (ホール(穴あき))ICL」と呼ばれる新レンズが、2014年3月に厚生労働省から認可されましたた。
ホールICLは、北里大学病院眼科の清水公也主任教授が考案したものです。
通常のICLの中央部分に見え方に影響を及ぼさない0.36mmの穴がレンズの中央にあいています。
穴が開いていることで、目の中で循環している水(房水)の循環が良くなり、従来のICLの欠点であった緑内障の発生リスクが軽減されました。
ICL(眼内永久コンタクトレンズ)は、海外ではすでに普及しており、良好な成績を収め、施術後7年のデータでは白内障を発症したとの報告はありません。(2014年4月時点)
そのため、世界70か国以上で承認され世界的スタンダードとなっています。
国内においても眼内コンタクトレンズの主流となっているレンズです。
ホールICLは、以前のICLの弱点を克服しております。
レンズの真中の小さな穴から、房水の流れが生じるので、「周辺部虹彩切開術」術を施行する必要が無くなり、それに伴う合併症がなくなりました。
「周辺部虹彩切開術」が必要ないということは、白内障の手術のような「レンズを眼内に挿入するだけ」という簡便な手術となりました。
その意味は、白内障の手術は、眼科医たちが普段から数多く施術していますので、技術的にも安心してホールICL手術を受けることができることです。
最新技術を駆使したレンズ、「Hole ICL」代が高額になるため、ICLの手術費用はLASIK(レーシック)より高額になります。
比較的安価な北里大学病院で両眼50万円(税込み)、新宿近視クリニックでは両眼60万円(税込み)、100万円近くかかるところもあります。
しかし、大事な眼のことであり費用面だけで判断するのは避けたいところです。
施術する医療機関が多く、医療クリニック間の競争が激しいレーシックは、7〜8万円で実施している安かろう悪かろうという医療機関もあります。(ネットの口コミより)
公的医療保険の対象ではありませんが、ICLは、民間保険の給付条件によって対象となる場合がありますので、あなたが加入の保険会社に「有水晶体眼内レンズ挿入手術」が対象かどうかを問い合わせ、対象ですと費用は安くなるでしょう。
度数により時間がかかることがあります。
その理由は、ICLは検査結果に基づき一人ひとりオーダーレンズを用いるためです。
ICLについては8年間以上の長期成績が出ていません。(2014年時点)
ICLを受けるかどうかは、眼科医の説明をよく聞き納得したうえで選択したほうが良いです。
レーシックも最初のうちは利点ばかりが強調されましたので・・・。
ICLに適する人、適さない人
ICLに適する人
日本眼科学会のガイドラインでは、こう記入されています。
(以下原文)
エキシマレーザー手術
患者本人の十分な判断と同意を求める趣旨と,lateonset myopia を考慮に入れ,18 歳以上とする.なお,未成年者は親権者の同意を必要とする.
有水晶体眼内レンズ手術
エキシマレーザー手術における記載に加え,水晶体の加齢変化を十分に考慮し,老視年齢の患者には慎重に施術する.
6 D を超える近視とし,15 D を超える強度近視には慎重に対応する。ここでの屈折矯正量は等価球面度数での表現を意味し、術後の屈折度は将来を含めて過矯正にならないことを目標とする
日本眼科学会「屈折矯正手術のガイドライン」
http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/lasik.pdf
有水晶体眼内レンズ手術とはICLのことです。
要するに、一般的には18歳以上で、6Dを超える強度近視眼が適応となります。
6D以下の近視の方は、レーシックの方が良い適応となることがほとんどです。
角膜が薄くレーシックが不適応となった場合は、6D以下の近視でも主治医とICL手術が可能かどうか相談してみるのも良いでしょう。
レーシックの不可逆性(元に戻せないこと)が気になり、可逆性があり、元に戻せるICLの方に安心感を感じる方はICLを選択されても良いと思います。
あくまでも、あなたの眼の状況と意思を、医療眼科クリニックの主治眼科医に相談して決めて行くのが最良だと思います。
ICLに適さない人
- 虹彩と水晶体の間の狭いスペースにレンズを挿入しますので、角膜と水晶体の距離(前房深度)が浅い人は、緑内障などの危険性がありますので、適しません。
- 格闘技やサッカーなど、頭部に強い衝撃を受けるスポーツをしている人は、衝撃でレンズがずれてしまい、再手術が必要になる可能性もありますので、エキシマレーザーを使用したPRKやLASEKを施行した方が良い場合があります。(サーフィンの場合は眼科医に相談してください。)
長期的観点だとコンタクトレンズより安い?<
繰り返しになりますが、ICLの手術費用はレーシックより高額になります。
もし、使い捨てのコンタクトレンズを使用しているのなら年間で数万円はかかるのではないのでしょうか?
また、ハードコンタクトレンズだと、両眼で2〜3万円はしまして、使用頻度によりますが、毎日のように使う人は1年で買い替えるのが理想です。
5年、10年、20年と考えてみると、コンタクトレンズより、ICLの手術費用は安いのではないでしょうか?
メガネやコンタクトレンズが必要のない快適な生活を得られるならば、ICLは決して高すぎる値段ではないと思います。
もちろん、高額な医療になりますので、メガネやコンタクトレンズのままの方が良いと言う方は、それは、それでいいでしょう。^^
サーフィンに関しては、度付きのゴーグルや使い捨てコンタクトで代替えできるのは事実です。
ただ、両方とも沖でサーフィン中に海に流された場合には目が見えず危険になりますが・・・。
でも50万円あれば、国内はおろか海外へもサーフィン旅行が出来ますね♪
やはり、「メガネやコンタクトレンズでいいや!」(笑)と言う方は、当サイトで国内だけですが、興味があるサーフィング・ポイントを探してください。
ICLについて説明してきましたが、これを見ると、安全性は別にして、激安クリニックだと7〜8万円で実施できるレーシックがいかに安い値段で施行できる屈折矯正手術かということがわかりますね。
品川近視クリニック | 新宿近視クリニック |
---|---|
- ICLが実施できるのは、日本眼科学会が認定する眼科専門医で、なおかつ所定の研修を受けた医師がいる「ICL認定クリニック」のみです。
- 認定クリニックはICL情報サイト( http://www.icl-info.com/clinic/ )で調べられます。
*ICLに関しての参考サイト:
- 新宿近視クリニック
- 森井眼科医院(フェイキックIOL(ICL))https://morii-ganka.jp/advanced/phakic_iol/
- プレジデントオンライン(レーシックに代わる新治療!近視・乱視を矯正「眼内レンズ挿入術」)https://president.jp/articles/-/13417
(参考サイトを参考に大幅に書き直しました。)